職場でパワハラを受けているなら訴えること(告訴)を視野に証拠集めの対策をしよう

パワハラ 証拠 集め方

職場でパワハラを受けているなら、告訴(刑事告訴及び民事告訴)を視野に証拠集めの方法を覚えておいて損はありません。

その理由は証拠集めの方法を覚えておくことで、いざ告訴するときに『証拠がなくて告訴ができない』という事態に陥らなくてすむからです。

また、仮に告訴を受理してくれたとしても、裁判では証拠不十分で敗訴してしまいます。

 

この記事ではパワハラの証拠を集めて勝訴するために、

  • 裁判で事実認定されるための証拠集めの方法
  • パワハラの証拠集めをするためのボイスレコーダー&カメラの選び方
  • パワハラ証拠なしのときの対処法
  • 会社への訴訟を起こすための準備のやり方
  • パワハラの証拠を集めるなら知っておきたいこと
  • パワハラ証拠の判例

これらをご紹介するので、是非参考にしてください。

裁判で事実認定され勝訴するためのパワハラ証拠集めの方法

パワハラ 対応

裁判で事実認定され勝訴するためのパワハラ証拠集めの方法

  • ボイスレコーダーで録音
  • 小型カメラで録画
  • スマホに送られてきらラインをスクリーンショット

パワハラ証拠集め方法①ボイス(ic)レコーダーで録音する

パワハラの証拠集めは主にボイスレコーダーで録音するのが一番手っ取り早いです。

「このハゲ!!」で有名となった某議員のパワハラ問題でも、ボイスレコーダーで証拠集めをしています。

ボイスレコーダーを選ぶときのポイントは小さくて長時間録音できるものになるので参考にしてください。

訴訟で勝つため(盗聴の録音だから違法と認定されない)のボイスレコーダーのやり方

ボースレコーダーで録音するなら、第三者に頼むのは辞めるようにして下さい。

その理由は第三者に録音を頼むことで、盗聴の嫌疑がかかるからになります。

いくら上司や部下、同僚がパワハラをしている事実があっても、当事者が録音をしなけれなれば盗聴の嫌疑がかかり、相手の弁護士に突っ込む材料を与えてしまうので録音するなら自分でしていきましょう。

パワハラ証拠集めの方法②小型のスパイカメラで録画する

小型のスパイカメラはパワハラ・セクハラを動画で記録するときのマストバイです。

パワハラ・セクハラ行為を動画で録画するときも、

  • いつ:日時
  • どこで:場所
  • 誰に:パワハラ相手
  • どんなことをされたか:言動

これらを詳細に記録するためにパワハラ・セクハラ行為が起きたあと、できれば直ぐ近くの時計(スマホやテレビでもOK)で時間を記録するようにしていきましょう。

パワハラ証拠集めの方法③スマホに送られてきたラインをスクリーンショットする

当事者からラインでパワハラの文章が送られてきたら、文章をスクリーンショットしておきましょう。

スクリーンショットとはスマホに送られてきた文章を画像で保存しておくことです。

また、ここでいうパワハラの文章とは、

  • 精神的な攻撃:脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言
  • 過大な要求:業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制・仕事の妨害
  • 過小な要求:業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命ずることや仕事を与えないこと
  • 個の侵害:私的なことに過度に立ち入ること

これらに該当することをいうので、是非参考にしてください。

パワハラ(暴力・暴言)の証拠集めをするためのボイスレコーダー&カメラの選び方

パワハラボイスレコーダー

パワハラの証拠集めをするために、

  • ボイスレコーダー
  • 小型のスパイカメラ

これらの選び方をご紹介していきます。

パワハラの証拠集め①ボイス(ic)レコーダーの選び方

パワハラの証拠集めをするためにボイスレコーダーを購入するなら、

  • ポケットに入る大きさ
  • 長時間バッテリーが持つ

これらを基準に選んでいきましょう。

パワハラの証拠集め②小型のスパイカメラの選び方

パワハラの証拠集めをするために小型のスパイカメラを購入するなら、

  • 職場に置いてあって不自然でないもの(時計・ペン・メガネタイプであればなお良い)
  • 長時間バッテリーが持つ
  • 画像が鮮明

これらを基準に選んでみてください。

パワハラ対応の証拠集めをするなら小型のスパイカメラの売れ筋ランキングもチェック!

パワハラで証拠集めをするなら参考までにAmazon、楽天、ヤフーショッピングの小型のスパイカメラ売れ筋ランキングを下記のリンクから確認してみてください。

会社(職場)のパワハラ証拠を集めるなら知っておきたい5つのこと

パワハラ対策まとめ

会社のパワハラ証拠を集めるなら知っておきたい4つのこと

  1. 退職若しくは転職するなら転職サイトを利用
  2. 証拠を集めることで自己都合退職ではなく会社都合退職できる
  3. 証拠を集めることで労災認定を受ける
  4. 上司と会社の両方を訴えることは可能
  5. パワハラの証拠集めは期間が長い方が認定される

パワハラの証拠を集めて退職若しくは転職するなら転職サイトを利用

パワハラの証拠を集めて退職若しくは転職するならパワハラに合うことのないような企業を比較・検討(転職したのにパワハラに遭ったら本末転倒)するために転職エージェントを利用することをおすすめめします。

転職エージェントは必ずしも転職する意思がなくても相談できるので、下記の記事に書いてある世代別(30代・20代)におすすめの転職サイトの選び方から転職エージェントの賢い使い方を参考に、じぶんに合った転職エージェントを探してみてください。

 

 

パワハラの証拠集めて自己都合退職ではなく会社都合退職にできる

今勤めている会社を退職する場合は、自己都合退職と会社都合退職の2種類があります。

この2種類の何が違うかというと、会社都合退職になることで失業保険を直ぐに受給(自己都合退職だと給付さるまでに3ヶ月前後かかる)できるのです。

会社が自己都合退職と認定したときに、パワハラをされていた証拠(録音・録画)があれば会社都合退職にできることは覚えておきましょう。

パワハラの証拠を集めて労災認定を受ける

労災はパワハラが原因で、精神疾患(うつ病、適応障害、睡眠障害など)を発症することで適用することができます。

もし会社側から「本当にパワハラが原因で精神疾患になったの」と問われたとき、確たる証拠(録音・録画)があれば、会社は労災認定から逃げることはできません。

パワハラが原因の労災認定については、確たる証拠がなくても認定されるケースもありますが、証拠があるに越したことはないので覚えておいてほしいです。

パワハラをした上司と会社の両方に訴え出ることはできる

暴力によるパワハラは労災、刑事事件、民事損害賠償の3種類で問うことができます。

結論からいうと、刑事告訴とともに労災認定をすることができるので、

刑事告訴:警察への被害届提出

労災認定:労働基準監督署に申請を行う

これらの対処をしていきましょう。

暴力によるパワハラ対応で刑事告訴&民事損害賠償を訴え出るときのポイント

暴力によるパワハラで刑事告訴をして示談を申し込まれた場合、労災認定の結果をまってから示談に応じるようにしていきましょう。

その理由は、暴力でのパワハラは労災認定率が高いからになります。

また訴える相手は刑事告訴は加害者(暴力にようパワハラでの刑事告訴は会社にはできない)、民事損害賠償をするときは加害者+会社にすることで、賠償金を取りやすくなります。

パワハラの証拠集めは期間が長い方が認定される

パワハラの証拠を集めるなら期間は長い方が、パワハラと認定されるのです。

いくらパワハラを受けても、本当にパワハラなの?とならないためにも、

  • 継続的にパワハラを受けている状況
  • さらには会社にパワハラされていると訴え出たのに、何もしてくれない状況

これらをしっかり記録に残しておきましょう。

 

またパワハラの具体的事例と防止策、職場別のパワハラマニュアルについては『【パワハラ対策と事例】上司&企業別マニュアル!証拠集め(録音)方法と職場の相談機関』こちらの記事にまとめてあるので是非併せて参考にしてください。

パワハラ証拠なしのときの対処法

相談者相談者

ところで、パワハラの証拠を残すための方法は分かったんだけど、もし証拠がない場合はどうすればいいの?

泣き寝入りするなんて絶対に嫌なんだけど・・・

 

相談員相談員

うん、泣き寝入りは絶対にさせないよ!

パワハラの証拠がないときは、

  • 日記を残す
  • 医師から診断書を受領する
  • 労働基準監督署に相談
  • 相談機関に相談
  • 会社の社員からの証言の確保

これらの方法を試していこう。

なおパワハラの証拠がない場合はスピード勝負になるから、パワハラを受けた直後に行動を起こしてね。

パワハラを受けて直ぐ行動を起こさないことで、パワハラで○○になりましたと言っても、その因果関係を証明(本当にパワハラが原因なの?と突っ込まれてしまう)するのが難しくなるからね。

上司が無視する!パワハラ証拠なしの対処法①日記(メモ・手書き)を残す!書き方のコツは言われた言葉を詳細に記録

パワハラの証拠がないときメモを残すポイントは、

  • いつ:日時
  • どこで:場所
  • 誰に:パワハラ相手
  • どんなことをされたか:言動

これらを詳細に記録しておくことです。

 

具体的には『平成30年5月11日、職場内(3F営業課)において、上司である○○から「お前なんか辞めてしまえ!」と怒鳴られた』このように簡潔で構わない(嘘はNG)ので、日々の記録として残していきましょう。

身体的攻撃を受けたけど目撃者がいない!パワハラ証拠なしの対処法②医師から診断書を受領する

パワハラ(暴行・傷害)をされた場合は、直ぐに医師から診断書を受領してください。

その理由は警察官に傷害の被害届をだすなら、医師の診断書が必要になりますし、傷を負ったという証明になるからです。

また本当は傷害(医師の診断書があれば傷害、なければ暴行)を負っているのに、被害届で暴行と受理されないためにも医師の診察は必ず受けるようにしておきましょう。

また医師から診断書を受領するなら、念のため相手から受けた傷の具合(どこをどのように怪我をしているか)を写真で収め残しておいてください。

どうしても証拠が見つからない!パワハラ証拠なしの対処法③労働基準監督署に相談する

労働基準監督署とは主に、労働基準法を元に職場の改善・指導を行う機関になるのでパワハラを解決する機関ではありません。

ただし当機関には『総合労働相談窓口』があるので、ここに相談することで、

  • 職場内で解決できる方法の提案
  • 職場内での解決が難しい場合は、厚生労働省管轄の労働局から会社に具体的な指導や助言を行う

これらの対策を行うことができます。

証拠が見つからない!パワハラ証拠なしの対処法④相談機関に相談する

パワハラの証拠がないときや会社にパワハラの事実を告げても何もしてくれない場合は、下記の職場のパワハラ対策の相談機関に相談することをおすすめします。

  • 総合労働相談コーナー
  • 個別労働紛争のあっせんを行っている都道府県労働委員会・都道府県庁
  • 法テラス
  • みんなの人権110番
  • かいけつサポート

総合労働相談コーナー

解雇、雇止め、配置転換、賃金の引下げ、募集・採用、いじめ・嫌がらせ、パワハラなどのあらゆる分野の労働問題を対象としています。
性的指向・性自認に関連する労働問題も対象としています。

労働者、事業主どちらからの相談でもお受けします。

専門の相談員が面談もしくは電話で対応致します。

予約不要、ご利用は無料です。

相談者の方のプライバシーの保護に配慮した相談対応を行います。

引用:http://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html

 

総合労働相談コーナーの所在地はこちら

 

法テラス

オペレーターが、お悩みの法的トラブルに関する法情報や、その他の法制度をご案内します。

各種相談窓口の中から適切な窓口をご紹介します

引用:http://www.houterasu.or.jp/service/roudou/power_harassment/index.html

 

法テラス公式HPはこちら

 

みんなの人権110番

差別や虐待,パワーハラスメントなど,様々な人権問題についての相談を受け付ける相談電話です。

電話は,おかけになった場所の最寄りの法務局・地方法務局につながります。相談は,法務局職員又は人権擁護委員がお受けします。

秘密は厳守します。

引用:http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken20.html

 

電話:0570-003-100

 

パワハラ証拠なしの対処法⑤会社の社員(目撃者)からの証言

パワハラの証拠がない場合は、

目撃者の証言を陳述書という形で残しておく

目撃したことをボイスレコーダーに録音

これらをするのも有効です。

また目撃者は多ければ多いほどいいので、できれば3〜4人に証言をもらっていきましょう。

 

パワハラ証拠の判例

相談者相談者

パワハラの証拠有無しの対処法は分かっけど、パワハラの証拠に関する判例はないの?

 

相談員相談員

うん、パワハラの証拠に関する判例を含め、裁判例(概要と結論)を紹介するから是非参考にしてね!

パワハラの判例①アジア航測事件の概要

被害社員X(女性)と加害社員乙(男性)はY社の同じ課に所属していたところ、社員乙が社員Xを殴打し(以下「本件暴行」という。)、顔面挫創・頸椎捻挫の傷害を負わせ(以下「本件傷害」という。)、またその後継続する頸部・腰部痛や手足のしびれなど(以下「本件各症状」という。)があるとして、社員Xが慰謝料や治療費等の損害賠償をYと社員乙に求めるとともに、本件暴行から約2年半継続した休業中になされた解雇が無効であるとして地位の確認と賃金の支払いを求めた事案。

引用:http://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/foundation/judicail-precedent/archives/42

アジア船測事件の結論

・業務の分担を巡るやりとりに起因した暴行は業務の執行につきなされたものであり、加害社員と共に使用者も損害賠償責任を負う。
・被害社員の欠勤中になされた解雇は解雇理由がなく、また、信義則違反であり無効。

引用:http://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/foundation/judicail-precedent/archives/42

パワハラの判例②JR東日本(本荘保線区)事件の概要

JR東日本(以下「Y社」という。)の現場労働者であり、国鉄労働組合(以下「国労」という。)の組合員であったX職員が、勤務中にバックル部分に国労マークの入っているベルト(以下「本件ベルト」という。)を着用していたため、上司である区長Aは、就業規則に違反する旨述べ取り外すよう命じたが、X職員はこれに応じなかった。そのため、区長AはX職員に就業規則の書き写し等の教育訓練を命じたところ、X職員が、本件ベルトの着用は就業規則違反ではなく、また、違反していたとしても、区長Aの命じた教育訓練は正当な業務命令の裁量の範囲を逸脱した違法があり、X職員は同行為により精神的・肉体的苦痛を与えられた等として、慰謝料100万円、弁護士費用10万円の支払いを、区長Aに対しては民法709条に基づき、Y社に対しては民法715条に基づき、それぞれ請求した。

引用:http://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/foundation/judicail-precedent/archives/42

アジア船測事件の結論

上司が労働者に対して命じた就業規則書き写し等の教育訓練は、目的や態様において不当なものであり、労働者に肉体的・精神的苦痛を与えてその人格権を侵害する違法なものであるとして、上司の不法行為責任及び使用者の使用者責任を認め、連帯して20万円の慰謝料及び5万円の弁護士費用の支払いを命じた。

引用:http://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/foundation/judicail-precedent/archives/42

パワハラとせクハラ・マタハラ・モラハラの証拠集めの方法は同じ

パワハラとせクハラ・マタハラ・モラハラの証拠集めの方法は同じです。

証拠がない場合の対処の仕方も同一になるので、パワハラ以外の被害にあってる場合は同時進行で証拠を集めていきましょう!

 

 

公務員(警察官・消防)のパワハラの証拠集めは民間企業と異なるのか

公務員のパワハラ対策は主に、その機関にパワハラ(セクハラ)相談員が指定されているので、その相談員に相談してみてください。

指定されているパワハラ(セクハラ)相談員に相談することで、当事者が、

  • 降格
  • 配置換え(罰俸含)

これらの処分を受ける場合があります。

 

ですから、まずは相談をしてみて聞く耳を持たなければその旨+パワハラ被害に遭っていることを各省庁(市役所含む)の人事課に報告・相談するようにしていきましょう。

パワハラの証拠を突きつけられた上司の処分は降格【私の仕事体験談】

私の職場ではパワハラの証拠を突きつけられた上司が降格処分(係長→主任)になり、本部から地方の部署に飛ばされたのです。

このときのパワハラの内容は暴力及び暴言で、突きつけられた証拠は、

  • ボイスレコーダーの記録
  • 同じ職場で働いていた同僚・部下からの事実確認

これらになります。

上司への降格処分は、部下が告げてから1ヶ月前後で下され、その上司は係長から主任となり地方の部署に飛ばさる結果になりました。

おわりに:パワハラの証拠集めの方法まとめと定義

パワハラ 証拠

最後にパワハラの証拠集めの方法をまとめると、

  • ボイスレコーダーで録音
  • 小型カメラで録画
  • スマホに送られてきらラインをスクリーンショット

これらになります。

 

またパワハラの証拠を集めるなら、厚生労働省が発表している職場におけるパワハラの定義を知っておきましょう。

職場におけるパワハラの定義とは上司や同僚、はたまた部下と関係なく、同じ職場で働くものに対し業務の範囲を超えて精神的・肉体的苦痛を与えることです。

業務の範囲を超える精神的・肉体的苦痛とは、

  1. 身体的な攻撃:暴行・傷害
  2. 精神的な攻撃:脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言
  3. 人間関係からの切り離し:隔離・仲間外れ・無視
  4. 過大な要求:業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制・仕事の妨害
  5. 過小な要求:業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命ずることや仕事を与えないこと
  6. 個の侵害:私的なことに過度に立ち入ること

これらに分けることができ、主にパワハラ対策をするならこの6つのどれかに該当している必要がありますので是非確認していきましょう。